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基本(要約)

土も頭も浄化がポイント

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堆肥を使いません。 詳細

 有機栽培というと必ず堆肥と言われますが堆肥は使いません。理由は微生物が分解した残り、つまり食べカスです。堆肥には土を良くする力が僅かしか残っていません。では、どうすれば良いのでしょう。
効率的に土を良くするためには、生きた草に極少量(10g/平方m)の新鮮な米糠をふりかけ、与えれば良いのです。生きた青草を微生物が土の中で分解することにより、柔らかく作物に適した土に変えます。これですと堆肥に比べ、数分の一〜十数分の一の量の資材で充分で、貴重な有機資材を無駄使いしません。

生の青草により微生物を生かし、土を活かす、環境に低負荷のサラダ農法です。

連作します。 詳細

 同じ土地で同じ作物を連続して作ります。これを連作と言いますが化学肥料と農薬の慣行農法や、一般的な有機栽培では多種多様な作物を順次作り連作はしません。通常3回ほどの連作で病虫害により殆ど収穫できなくなります。しかし、サラダ農法なら微生物が充分働き作物自身が自分に合った土に作り変えることができます。

現在の種子は堆肥や化学肥料による、高濃度の肥料汚染(硝酸濃度: 自然界の約100倍)の土でも農薬を使えば、それなりに作り易いように改良されています。そのため無肥料、無防除に向かないものもあります。必要に応じ繰り返し種子の自家採取をし、その土地に合うように順化操作を行ないます。すると次第に「種」本来の力を発揮し病害虫に強くなります。
植物は毎年同じ所に生え、木は数千年生き続けます。本当に連作がいけないのなら植物はとうの昔に絶滅しています。連作できないのは自然の摂理を無視した結果です。

自然を見習い、逆らわず、作物自身の力による自然流農法です。

手間暇かけません。 詳細

堆肥作りは三ヶ月〜半年もかかります。また大量の堆肥を作るのも畑に投入するのも大変な作業です。ところがサラダ農法ですと、畑に雑草や青刈り用の作物(緑肥)を作りトラクターで土に混ぜ込むだけです(転換初期は少量の米糠と有用微生物群の混合液を使った方がよい)。
他に少量の微量要素資材(転換時のみ)以外、堆肥も肥料も特殊な資材も使いません。勿論消毒もしません。雑草も作物の邪魔にならない限り天敵の餌や棲みかとして、また土の乾燥防止のため残して置きます(土ができれば作業性を優先、除草して良い)。

カネや手間暇さえかければ良い物ができるというのは錯覚です。徹底した手抜き農法です。

化学肥料、農薬は使いません。 詳細

 肥料を与えない自然農法の土には、作物の使う養分はありません。ミミズも住めないほどきれいなのです(自然の野山でミミズを見かけるのは稀)。それでも作物が育つのは、微生物が常時、大気中から固定(窒素)したり、土の中の溶けない成分(リンなど)を使える状態に変えているからです。
作物を育てているのは、人ではなく微生物。ですから、人は微生物に餌を与え、畑で「放し飼い」するだけで作物は育ってしまうのです。人は微生物の飼育係に徹することです。

化学肥料は土の中の微生物の餌とはならず、結果的に有用微生物を殺してしまいます。すると腐敗菌により、土は異臭(ドブと同じ腐敗臭)を発し硬く固まります。作物は根を伸ばせず、少しの乾燥で水不足を起こしたり、養分を十分吸収できず養分不足を起こします。さらに、微生物により保たれている養分バランス(植物が進化した環境)を崩し、作物を不健康にします。

そして、ひ弱で日持ちせず腐敗しやすい(菌に食われる)作物は、病害虫の格好の餌となり、結果的に農薬使用を余儀なくされます。農薬使用は化学肥料や堆肥で土を汚し、養分バランスを崩した結果です。少々乱暴な言い方をすれば農薬など単なる結果、大した問題ではありません。
問題は虫(菌)が好んで食べる作物の質(腐敗しやすい=菌が好む)にあります。過剰な無機態窒素(硝酸)や、土の中の腐敗成分を吸収していて、虫には美味しく、人に不味い作物になります。虫が喜んで食べる物は「虫の餌」であり、人の食物ではありません。

健康な作物でも病害虫の被害を受けるからと予防と称して農薬散布をします。これは間違いです。不健康だから病害虫の被害を受けるのです。病害虫を一切受け付けない状態を健康と呼びます。予防が必要な作物は不健康、この状態を人では未病と呼んでいます。
腐敗しやすく活きの悪い作物を人が食べ、健康になろうなんて無理な話。体を作る素材(食物)から正さなければならないのは当たり前でしょう。

それから、大変重要なことは病原菌、害虫など実は存在していないということです。彼らは普段、弱ったものや、役目を終え不要になった動植物を、生物界にあっては不都合な異物として処分、掃除しています。これら一連の働きは、生物界(レベル)での免疫機能なのです。
また、条件次第(場の状態が良好)では有用菌、益虫としても働きます。更に、子孫に残してはいけない、ひ弱な生物のDNAを処分してくれる、とてもありがたい必要不可欠な存在でもあるのです。感謝を込めて処分菌とか掃除虫と呼びましょう(笑)。菌や虫を殺しても根本的解決とはなり得ません。

因から正す。極当たり前の因果農法です。

共に生きる。 詳細

肥料と農薬を使う慣行農法の土は、微生物相が貧弱になっていますから、近くの山の微生物や市販の微生物製剤を使います。更に餌となる青草や米糠を与えると作物と共存し、彼らが自ら土を柔らかく通気、通水、保水、養分の保持力等を良くし肥料を与えなくても病虫害、天災に強い健康な作物に育ちます。微生物製剤や米ぬかは転換初期だけで土ができれば必要ありません。

天敵の餌は害虫ですから殺しません。害虫は丈夫な作物は食(られない)ませんから畝間や通路、土手の草は餌として残しておきます。天敵や虫の棲みかにもなり土の乾燥を防ぎ根は土を柔らかくし、収穫後は鋤き込んで微生物の餌にします。周囲の藪や林は小鳥等の大型の天敵の棲みかです。できるだけ自然に近い形で残します。

病原菌、害虫、雑草等を含め全てを生かします。百姓から100%生かす「百生」への転換をしなければなりません。全てが有機的に繋がり自然の秩序の中で生かされているのですから。また、有機物資材を使うから有機農法なのではなく、
  有機的な繋がりの中で共に生きるための農法
だから有機農法なのです。進化の頂点に立つヒトは一番身近なもの(人も微生物の塊)である微生物を生かすことによって、他の全ての生物を生かし自らも生きることが可能となります。全ての生き物は敵対するものではなく共存によってのみ生きられます。

基本は、共に生かし生かされ、生き活きる、活生(活性)農法です。

基準
単純  明快  矛盾なし

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